センシングプラットフォームの開発を容易に – ルネサスエレクトロニクス センサシグナルコンディショナ(SSC)

多くのセンサ素子の出力は非線形であり、小型化により生成する信号も小さくなります。
また、センサ素子ごとに特性にバラつきがあるため、システムへ組み込む際には
補正が必要になります。
ルネサスのセンサシグナルコンディショナ(SSC)は、これらの課題を解決する高精度・プログラム可能なICです。
各種車載向けセンサから圧力センサ、温度センサ、ガスセンサなど、
さまざまなセンサ素子からの信号を増幅・補正・変換し、最適な状態で出力。設計から製造まで、センサインタフェースの開発を強力にサポートします。
■ センサ用途例
車載向けセンサ
ブレーキ圧力、HVAC(空調)システム圧力・油圧、燃料/尿素タンクの圧力・液面検知、吸気マニホールド(MAP)の圧力、排気ガス再循環(EGR)の圧力・温度、ディーゼル微粒子フィルタ(DPF)圧力、その他各種の力・荷重・重量センサ・ポジションセンサなど
産業用・医療用・民生用センサ
空気圧、油圧、流量、液面検知、湿度、環境センサ(温度・気圧・ガスなど)、導電率測定、電圧、電流、その他各種の力・荷重・重量センサ、ポジションセンサなど

■ SSCの概要


■ SSCの構成
SSCの構成は、アナログ部とデジタル部に分かれています。
アナログ部では、センサ素子の微弱な出力をアンプで増幅し、ADCがその信号や内部・外部の温度センサの値をデジタルに変換します。
デジタル部では、CMC(DSP)およびROMに格納された補正演算式を用いて、補正演算を実行します。ルネサスのSSCは、リニアリティ誤差を最小化する独自アルゴリズムを採用しており、高精度な補正が可能です。
また、センサ素子の入力電圧、オフセット、スパンなどのパラメータをユーザーが設定することで、最適な補正係数を適用できます。これにより、センサモジュール製造におけるキャリブレーションプロセスの評価とセットアップを広範囲にサポートします。
出力はデジタル(I²C、SPI)およびアナログ(0〜5V、PWM)に対応しており、多様なシステムへの統合が可能です。
さらにSSCは診断機能も備えており、安全性と信頼性が求められるアプリケーション(ASIL-Cまで対応)にも適用可能です。

■ 製品ラインアップ
抵抗型/静電容量型センサに適用、車載・産業機器・民生機器用途に適用できる
幅広い製品ラインナップを提供いたします。
SSCは小型パッケージに加え、ベアダイ(ウェハ)でも提供可能。
センサ素子の性能を最大限に引き出し、センサモジュールへの組み込みにも最適です。

